言語練習ブログ

母語の日本語をはじめ、いろいろな言語を練習します

まずは日本語の練習

このブログを書いている、こまごと申します。

日本生まれ日本育ち、日常会話は日本語の環境で40年近く過ごしています。
2人の家族と同居しており彼らは私と同じく日本語話者です。
私の母語は日本語で、勉強したことがある外国語は、英語、イタリア語、中国語(普通話、台湾国語)、ロシア語。英語は中学生で習う範囲まで、他言語はわずかな単語を覚えた程度です。
今は英語と台湾国語、ロシア語の3つを薄く少しずつ勉強しています。

 

母語がおぼつかない

日本語話者であるにも関わらず日本語がおぼつかない。これは私の長年の悩みで、特に会話が顕著です。表現面では、相手の理解度を確認せずに主語を飛ばす、無意識に具体的な内容をぼかそうとする癖があります。発声では10代後半から20代前半にかけてどもりがありました。
家族とはかろうじて会話が成り立つのですが、外出すると大抵は無言で、挨拶と「ありがとうございます」以外は発しないこともしばしばです。
仕事のような役割が目に見える場だと、話す範疇を絞りやすいのか会話量が若干増えます。
時には頑張って雑談をしても、喋りすぎたし喋らなければよかったと自責の念に駆られて終わることがほとんどです。

 

外国語で明確になった日本語のたどたどしさ

エピソードは二つあります。いずれも2020年以降の話です。

一つ目は日本在住の外国語話者たちと話したときのこと。相手は日本語かつ日常的な内容をこちらに話しかけたにも関わらず、私の返答は非常にぎこちないものでした。

二つ目は台湾へ家族旅行したときのこと。台北の地下鉄で路線に迷い、うろうろしていたら中年の女性が日本語で私たちに声をかけてくれました。この方の話では、かつて自身が日本に住んでいたので日本語を知っているとのこと。女性は駅員さんに台湾国語で路線を尋ね、私たちに日本語で行き方を教えてくれました。
女性と別れた後、家族から出た一言は「あの女性はスムーズな日本語で、私の方がカタコトの日本語だったね」でした。

2023年に入ってから英会話アプリの Speak を使っています。
このアプリはAIと会話を練習できるのですが、AIの質問に対して私が返すのは一言のみ。英語の語彙力がないから乏しい返事になるのだと最初は思っていました。
でも原因は言語ではありませんでした。日本語で尋ねられたとしても、英語と同じように短い一文で返して後が続かない。母語であっても話す量は一緒であることが明確になってしまったのです。

 

文章なら会話よりマシ、は昔の話

会話に比べたら文章で伝える方がまだマシ、だと自分では思っていました。
しかしTwitter(現 X)が普及したころでしょうか、100文字にも満たない文ですら書いて他者に見せるのが怖くなりました。赤いハートマークがつくと嬉しさと恐ろしさが同時にやってきました。日々の小さな出来事を伝えたくなって呟きをタップしても、あれこれ考え、削り、時間をかけた末に意味不明な呟きになり、結局投稿しないのもざらでした。閲覧の割合が大きくなり、今ではアカウントにログインすらしていません。

日本語ですら話すことも書くこともできない状態なのに、外国語を勉強して何になるのか?
外国語以前に、今一度日本語から練習した方がいいのではないか?

こういった経緯で、日本語を含め「ことば」全般の練習をするブログになりそうです。